新年1月21日に執行されます田原本町長選挙には、出馬しないことを報告させていただきます。

 

私は2016年（平成28年）1月31日に田原本町町に就任し現在2期目であります。

 

 

大学卒業後、アメリカに1年留学し、社会福祉政策を学ばせていただいた。西大和学園で2年、2001年からは祖父が創業した社会福祉法人で15年間保育園運営に携わってきました。青年会議所にも入会し、14年間社会起業家としてまちづくりにも関わり、2014年には理事長をさせていただく機会を得れた。

 

 

そのなかで保育士の人材育成、採用、職場改善などに取り組み、書籍も発行した経験から、子育ては行政の役割が大変大きく、重要であると認識したことから「子育て政策で町を創る」考えを実践するために町長選挙に出馬し、町長に就任させていただいた次第であります。それまでの通り過ぎる町から選ばれる街へかゆいところに手が届く子育て政策を展開し、県内からの転入者が増加し、ここ４年は社会増にもなり、税収も増加に転じている。

 

 

8年前、私が就任した当時の田原本には様々な問題が生じていた。

・前町長が突然の辞任で選挙

・ごみ処理の問題、前清掃工場跡地問題、清掃センター周辺での反対運動

・自治会との覚書の不執行問題

・補助金事業者、声の大きい団体、住民とのなれ合い文化

・子育て環境の遅れ

　中学校給食（県内最後）

　預かり保育の未実施

　幼稚園・小学校、中学校の老朽化

　エアコン未設置

　待機児童問題

・度重なる内水対策被害への対応

・転出者の増、選ばれない町

・工業ゾーンの未着手

・唐古・鍵史跡公園、道の駅の建設

・田原本駅前再開発事業の進捗難航

 

問題解決のため、8年間、田原本町長として全身全霊を注いできた。行政経験がないため、必死に勉強し、行政職員とも議論ができるように毎朝どの職員よりも早くに出勤し、しっかりとした根拠のある提案をすべく勉強し、問題解決への道を探ってきました。

 

多くの皆様のご協力により、課題解決も大きく進み、田原本の明るい未来を作り上げることができ、町政を進めることができました。

 

また、上記課題解決とは別に

・奈良県平成緊急内水対策事業

・スマートウェルネス事業

・タワラモトンタクシー（タクシー初乗り補助）

・健康経営への取り組み

 

ここ4年連続で転入者も増え、選ばれる町となってきた。田原本の10年後の未来を輝く、誇れるものにできたと自負している。

 

他にも、地方都市によくあるしがらみで身動きのできない行政からの脱却は、私の掲げてきた新しい田原本に必要な要素であり、この点も大きく変革ができたと自負しているところです。

 

田原本町行政は、なれ合いで行政をしてきた文化があり、補助金交付ルールなどあいまいな部分があったのは事実。声の大きい人、団体の声を聞き、住民の声が届かない行政であったかもしれない。補助金交付に圧力をかけてくる当時の議長など、常識からは考えられない出来事が多々あったのは事実。公益通報制度、特定要求公表など、透明性・公正を徹底したことにより、田原本町は大きく生まれ変わることができた。

 

しかし、一度は知事選出馬を検討し、再び田原本の１０年後の未来を住民の皆様と約束できる資格があるのかの自問自答を何度と繰り返し、今回の決意に至った。また今期で退任に至る決意は、田原本町長として地方自治、地方行政に取り組んできた中で多くの矛盾や壁にぶちあたり、その在り方について再度大学院などの研究機関でより深く学ばせていただくために退任の決意をした次第です。

 

この後、私が町長職にいなくなることで、苦虫をかんでいた旧態依然とした政治勢力が増してくる可能性があることを危惧している。旧態依然としたなれ合いの政治を好む対抗馬が出てくるかもしれない。

 

 

新しい時代を創り上げる新しい力が必要であると認識している。

これからの時代は、難題があってもそれを町の魅力と希望に変えることが必要な時代。

 

 

「課題を未来への希望」に変えることができるのは政策しかない。首長のパフォーマンスではない。

 

住民の生活を安定させるには行政の継続性が第一であることから、私は後継者を指名する必要があると考えており、未来への礎ができた田原本をさらに輝く未来を創りあげることができる人物として高江啓史副町長（34）を後継に指名します。

 

 

法務省、内閣官房、監査法人を経て、令和2年公募により田原本町参事として活躍、昨年から副町長として町政に携わり、政策立案、行政運営、組織運営に尽力。冷静な判断と素早い行動力により職員からの信頼も高く、公共施設再編や行政改革でも手腕を発揮しています。

 

 

これからの田原本に必要なのは、未来を目指す柔軟な発想、時代の流れについていく広い視野と行動力、県・国の複雑な制度を読み解き、理解する力、財源を生み出す改革力、そして適正な行政運営を実行する推進力をもつ人材です。

 

 

私の8年間の公約「新しい田原本の3つの未来」がさらにアップロードされ、田原本が未来輝く街になることを期待しています。