2019/7/1
災害に強いまちを目指して
町長就任後「安心して暮らせる田原本」の推進と防災力強化を目的とし、防災課を新設しました。
災害などに対する迅速な対応、防災計画の見直し、自主防災組織設立の支援や防災出前講座の実施など、自助・公助・共助の取り組みを進めています。
私自身も小学生のときに昭和57年の大水害を経験し、濁流が町内を覆った情景を目にしてから、水害への対策について積極的に取り組みたいと思っていました。
昨年は水害をテーマに奈良県防災総合訓練を実施していただき、職員、そして地域にとってよい経験となりました。
これを踏まえ、取り組むべき課題として、一つ目は「ためる」「流す」「ひかえる」対策を進めていくことです。
「ためる」対策としては、阪手二丁池の雨水貯留機能追加整備を完了させ、水田貯留の拡大も行っています。今後は社会福祉協議会駐車場の地下貯留施設整備などを進めていきます。
また、水を安全に「流す」対策、頻繁に床上浸水が起こるような場所の市街化を抑制し、被害の拡大を防ぐ「ひかえる」対策を、県と連携して進めていきます。
二つ目は、減災の対策です。住民の皆さんの防災意識の向上に取り組みたいと考えています。
昨年12月に防災フェスタを開催しましたが参加者が集まらず、防災への日ごろの取り組みが伝わっていないことを実感しました。だからこそ今月の広報紙の特集が、町、そして地域の取り組みを知るきっかけになればと思います。
タウンミーティングなどでお聞きした、防災無線が聞き取りにくいという課題には、安心安全メールなどで対応していますが、より多くの住民の皆さんに最新の情報を伝えられるよう、今年度から災害電話サービス事業を開始します。
「ためる」「流す」「ひかえる」、そして減災の対策を効果的に組み合わせ、総合的な危機管理体制をより一層充実・強化してまいります。
これからの季節、気候変動などでゲリラ豪雨も予想されます。気象情報などに気を付けてお過ごしください。